マンション購入記録

分譲マンション購入時のあれこれとその後

ウォシュレット一体型トイレを交換する(3)

17年もののウォシュレット一体形便器が水漏れを起こして交換する経緯、下記の続きです。

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工事の日取りを調整する

12月31日にホームセンターで正式に発注。先払いとのことでクレジットカード2分割払で支払いを行いました。具体的な日程についてはその場では決定できないが、1月中の施工は可能、とのこと。こちらは1月18日~月末ならいつでもOKなので、具体的な日取りが決定したら連絡してください、と伝えてその場は一旦帰宅。年を越します。

で、1月に入って8日、後述するマンションに提出する資料の依頼でロイヤルホームセンターに電話したついでに「日取りはどうなりそうですか?」と聞いたところ「あ、そうですね。いつがいいですか?」と聞き返されました。いや、決まったら連絡してと伝えたよね……と内心苛つきながら、改めて「18日以降であれば問題無いとお伝えしています」と再度可能な日程を伝えたところ、その後担当者から改めて電話。1月18日に実施ということで決定しました。こういうところ、何なんでしょうね。店舗で受け付ける担当者、現場で施工する業者や人が違う、ということもあるでしょうし、大量の顧客を抱えて日程管理なども難しいのは理解できます。が、なんというか全体的に「適当感」が漂うんですよね。マンション購入時にも感じたいい加減な印象がすこし頭によぎりますが、まぁ決まったので良しとしましょう。

マンションに出す書類を準備する

次に、マンションの管理組合に提出する資料があるということを管理人さんから聞いていたのでその準備です。提出するのは3点。

  • 工事を行うという申請書(書類は管理人室にあるので管理人さんに言えば出てきました)
  • トイレの仕様書
  • 近隣への通知チラシ

申請書は「いつ」「何をする」「部屋番号と氏名、印鑑」というもので、提出して管理組合の許可を得るという内容のものでした。面倒くさいですがまぁルールなら従いましょう。次は「仕様書」ですが、管理人さんに別の部屋の資料をチラッと見せてもらったところ、要するに便器などの寸法などを書いた、個人顧客向けのカタログや説明書にもあるような資料で問題無いとのこと。あとは通知チラシ。これも別の部屋の方のものを引っ張り出してもらって見せてもらいました。そのサンプルはヤマダ電機のもので、「~月~日 工事のため騒音等が発生する可能性があります。施工業者、連絡先はこちら」という旨を伝えるA4の紙でした。仕様書とチラシは施工業者に伝えれば出してもらえる、とのことで、前述の日程確認と併せてロイヤルホームセンターに電話を掛けた次第です。

ホームセンター側が「?」となったのは仕様書でした。施工業者の思う「仕様書」はおそらく設計書のようなもの。一方、マンション側が求めているのは「そこまでのものじゃなく寸法などが判ればいい資料」。多分言葉の指す意味がズレているのだと思ったので、電話で「カタログにあるような外寸等が判るものでOKらしいです」と伝え、「そういうものであれば出せますよ」と回答がありました。周知チラシも作ってもらえるとのことで、併せて郵送してもらえるように依頼。資料は3日ほどで届きました。

施工開始~便器取り外し

作業は9:30頃からで昼には終わる予定とのことで、当日は自分が自宅で待機。便器の周辺はこんな感じで余計なものなどをどけてスペースを開けておきました。うちは基本的に男性も座って用を足すようにしているので、周辺への尿はね等はほぼありません。ただ、埃などは普通に貯まりますし、水漏れで濡れたりしていることもあったので、一応周囲の埃を取って掃除機を掛けるところまでやっています(取替作業では寝転がって裏側を外したりということも想定されるので)。

施工前のトイレの様子

作業は見積もり時にこられた人1名。まずは工具を持ってこられて作業場を展開されました。

作業開始時の様子

しばらくして、便器が取り外されました。背面の排水管はおそらく排泄物が水と一緒に流れていくもので、取り外しなどはかなり気を遣う作業になるようです。また、作業者が1名なので、陶器製の便座等を外して引っ張り出すのもかなり大変のようでしたが……かといって手伝う訳にもいかず(さらにこちらは椎間板ヘルニアをやらかしているので、あまり変な姿勢での作業はしたくない)。お任せする、といった雰囲気を出して物音だけ聞こえるようにしてリビングで本を読んで待っていました。その後、取り外された便器が大きな半透明ゴミ袋のようなものに包まれて引っ張り出され、廊下に置かれます。

取り外された便器

便器が取り外されたトイレの室内はこんな感じです。

便器が取り外されたトイレのようす

トイレの便器はネジで床面に固定されているので、床に張ってあるシートにその部分の穴が空いています。また、2004年にマンションのうるさ方が「配水音が気になる」と苦情を出したために行われた調査&処置で、便器と床の間に隙間を埋めるためのゴムクッションが挟まれていました(下記はその時の記録)。

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そのため、そこに例の漏れた水や汚れなどがたまり、床に便器の接地部分の形をした汚れが残ってしまっています。まぁこういうことはよくあることのようで、業者さんも「こういうのがトイレを新しくしても見えてしまうことがあるので、出来れば床の張り替えなども併せてお勧めしてるんですよ」と説明されていました。が、今回はタンクレス→タンク付きで新しい便器は少し手前に張り出してくるはずですから、この汚れは後ろになりあまり目立たないと踏んでいます。

壁の切開

次に、例の「壁に埋まっている配管」の処置を行うために排水管周りの壁を開けて加工してもらいます。具体的にはこんな感じ。

壁を開けて配管工事をしてもらう

壁はおそらく石膏ボードのようなもの。壁紙は貼り替えないという方針のため、壁紙を四角くカットしてもらいうえにめくります。次に排水管周りの壁板を四角くカットして……というのが上記の写真の様子。新便器の取り付け準備が整った時点で、業者さんは一旦車に古い便器を運び、新しい便器一式を持ってきました。

新便器取り付け

新しい便器は「便器」「タンク」「便座(+ウォシュレット)」で分割されています。段ボール等から出して、トイレ前の廊下に便器を置いた状態がこれ。

新しい便器

次に、タンク部分の梱包が解かれ、便器の上に載せて仮組みと確認が行われました。タンク内、こんな感じなんですね。昔はタンク式は「水を大量に使う」一方、タンクレスは「節水で10年使えばタンク式との差額が……」みたいな説明をされていましたが、今はタンク式も改良されて結構利用する水の量は少なくなっているようです。

タンク開梱と仮組み

しばらく待つと、実際にトイレの中に便器が据え付けられ始めました。床面との固定は後部のネジで固定するようです。このモデル、ネジなどがある部分は樹脂製の化粧カバーで隠されるようになっているので、完成後はカバーを外さない限り外観はスッキリするようですね。この時点で作業開始から2時間以上経過。昼……すぎるかな、って感じですね。

新便器取り付け

完成

9:30から作業開始して、12:30、約3時間かけて新便器への取り替えが完了しました。タンクがある分手前にかなり出てくるのかと思いましたが、思ったほどではありません。

新便器への取替完了

もともとリモコンが取り付けられていた留め具のあった壁面も、ネジ穴を埋めてもらっています。丁寧な仕事……。

壁のリモコン跡も埋めてもらいました

壁紙を剥がして排水管周りを広く切開していた壁面、当初の説明では「四角く穴が残ってしまいます」と言われていたのですが、綺麗に塞いでもらっていました……。細かい作業みていませんでしたがどうやったのだろう。隙間から虫とか入ってきたら嫌だな……と少し心配していたので、安心です。助かります。

排水管周辺の仕上がり

床に残っていた古い便器の痕ですが、上の写真を見てもらうとわかるように便器が手前に出てきたので、移動した数センチ分だけ後に見えているくらいでほとんど隠れてしまい、気になるレベルではありませんでした。これが逆に「タンク式→タンクレス」だと手前が空いて痕が見えてしまうのでしょうね。

まとめ

というわけで夏くらいから水漏れが目立つようになっていたウォシュレット、便器ごと交換することで翌1月には処置が完了しました。費用は13万円弱。タンクレスのコスト面での弱点がもろに浮き彫りになった形ですが「別に必需品だし20万~30万は仕方ないでしょ」と思える方であれば、タンクレスのすっきり感は十分価値があると思います。我が家は子供の進学やらと被ってしまったので極力費用を抑える方針を採りましたが、このあたりはメリットとデメリット、予算等を天秤にかけて各自が最適な判断をしてもらえればと思います。

1つ確実に言えるのは、見積もりは複数のところで依頼した方が良いです。「そんなのなんか感じ悪いじゃないですか」と思う人もいらっしゃるかもしれませんが、あちらも多数の顧客を相手にしている商売ですし、「選んでもらえない事がある」ってことくらいは承知で仕事をされているでしょうから、あまり気にしなくても良いかと思います。伝達漏れが無いようにキッチリ確認しながら要望と予算を伝え、条件に合わなければきちんと断る、ってことをやっていけばそうそうおかしな事にはならないかと。

さて、これで20年くらいはこのままいけるといいんですけどね。

(2022.11 追記):2年近く使って見ての感想などを以下に記載しておきました。参考にして下さい。

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