マンション購入記録

分譲マンション購入時のあれこれとその後

モデルルーム見学(1)

はじめに

マンションのモデルルームに行くことになりました。

きっかけは、今住んでいる近辺の情報誌(よく郵便受けに入っているやつです)に掲載されていた物件。たしか70平米超で手ごろな価格だったのです。これは一度見に行ってみるか、と動き始めたのがたしか7月でした。

本当は、一戸建てがほしいと思っていました。屋根付きの駐車場、庭。特に、車を洗ったり、手放してしまいましたがバイクを持ったりするなら、やはり一戸建て。カスタマイズも(お金さえ許せば)自由だし、なによりすべてが占有。占有、所有大好き人間としてはこれ以上の所有はないだろうと思っていたのです。ただ、マンションというのも気にはなっていたし、ものによってはOKなんじゃないか、とも最近思っていました。

とりあえず、モデルルーム見る分にはただだろう、ということで、早速見学の予約をいれました。

モデルルーム到着

モデルルームは、予想を上回るものでした。実際の物件はまだほとんど更地状態。モデルルームも現地からは少し離れていたので、実際の立地条件などは事前に確認しました。そしてモデルルームを訪問。部屋の間取りや雰囲気、そして価格と支払いのシミュレート結果を見て、下記のことがわかりました。

  • 思ったより毎月の支払いは少なくて済む
  • 賃貸と分譲では、根本的な部屋の品質が違う

支払額には、後々トリックがあることに気づくので、まぁ、ここではおいておきましょう。部屋の品質ですが、これはやはりぜんぜん違うと感じました。モデルルームを見てそこまで断言するのはどうかとも思いますが、やはり作る側の意気込みもぜんぜん違うだろうな、というのが素直な感想です。たとえば、毎月家賃、駐車場として10万円払うのであれば、同じ金額で品質が高いなら、分譲のほうが良いのではないか、そう感じました。

初めてのモデルルームですが、部屋を見た段階では「買ってもいい!」と真剣に思ってしまいました。それも、ここなら手の届く価格で、最上階の角部屋を入手することができる!

しかし、この物件、いくつか残念な点がありました。事前に確認していた物件の周辺環境に、下記の懸念事項が存在していたのです。

  • 貨物ターミナルが近い(すぐ後ろを線路が走っている)
  • 高圧電線の鉄塔が近い(歩いてすぐのところ)
  • 夜間の自動車交通量が結構多い
  • エントランス付近の交通面での安全が不安

これについて、モデルルームの担当者に聞いたところ、驚いたことに「そんなこともあろうかと...」といわんばかりの資料を出してきました。

貨物ターミナルについては、通常の電車ではなく、走る時間帯が決まっており、速度も低速。さらに、高架で防音壁がある上、音の伝播特性上、余り気になることはないはず(さらに、ある程度の騒音は、慣れてしまえば問題ない)。また、ガラスも防音仕様になっているとのこと。

次に、高圧電線については、JRが利用している電力線で、「高圧」と呼ぶほどのものでもない。最近問題視されている電磁波の影響はほとんど無いと考えられる。それでも、気になる方には無料で磁界、電界の測定を行うこともできるとのこと。

また、交通量については、担当者はそう気にしていないようでした。ただ、われわれが気にしていたのは騒音ではなく、排ガス。これに対しても、最上階であればさほど気になるものではないとの回答。

最後のエントランス付近については、これはもう考え方の問題。ただ、うちは1歳未満の子供が居たため、この先、幼稚園、小学校とここですごすことを考えると、エントランスから飛び出したらすぐ車!というのはどうかと...。

一応、それなりの説明はついているのですが、やはり納得できないものもあります。そうしてなやんでいるところに、担当者の言葉…「内装は自信がある。ほかのところも一度見て、検討されてはいかがですか?」。
ちょうど、すぐそばで別のマンションの展示を行っていることを紹介され、「この物件は人気物件ですから1週間ほどで結論を出さないとなくなりますよ」という担当者の声を背に、モデルルームを出て行きました*1



*1:実際、このマンションが内装は一番良かったと思います。担当者が自信を持って薦めるだけのことはあります。ただ、残念なのが外部の環境なんですよね。子供が居なくて、二人とも働いていているというケースなら迷わず購入だったと思うのですが。残念です。