浴室の水栓(いわゆる蛇口)が壊れ、水が止まらなくなりました(笑)。
2年か3年ほど前から、水やお湯を出すレバーを「止める」の位置(カチッとした感触がある位置)に戻してもポタポタとシャワーなどから水が出る症状が出ており、少し「蛇口側にレバーを倒してから、止める位置のちょっと手前で止める」とポタポタが出なくなるという、微妙な調整が必要な状況が続いていました。ところが先日、とうとう「出っぱなしで止まらない」という状況に。
幸い、シャワーヘッドをスイッチ付きのものに交換していたことから、出っぱなし状態でもシャワーの手元で止めるスイッチを押せば止まるので、当面(あまり水の勢いは無いにしても)シャワー等を浴びる分には大丈夫ですが、これは早めの交換が必要です。
対応方針検討
取れる選択肢は恐らく下記の2つでした。
- 水栓の中の部品だけを交換する(パッキンやバルブの劣化部品を交換)
- 水栓まるごと交換する(外側の銀色の部分から全部)
前者は、こういうパーツを買ってきたり、こういうパーツだけの交換を業者さんに依頼して交換するというものです。
最近はYoutubeなどでもDIY系の動画でこうした部品交換が取り上げられていたりしますが、まず「こういう部品」というぐらいしかよく分かっておらず、構造や取替の手順も不明。工具も無い。さらには、マンション自体の建築以来交換していないことからもう20年近く前のパーツということもあるので……互換品が手に入るかどうかもわかりません。
なので、流石に20年使えば十分だろう、ということから水栓全体(蛇口そのもの)を交換することにしました。
大手水回り修理業者の相場を調べる
正直「浴室の蛇口を交換するのにどれくらいの費用がかかるのか」なんて知りません。生まれて初めての体験です。まずは相場を調べます。自分の予想は「まぁ5万円前後だろう」というものでした。たとえばすぐに来てもらえそうな有名どころの業者、クラシアンのサイトで、現在使っている水栓と似た感じのものの料金を見てみると*1……
4万円~6万円(工賃、古いものの廃棄料金込み)。まぁ想定通りですね。昔、大学時代に独りぐらしマンションのトイレが詰まった際によく分からない業者を呼んだら、詰まりの解消だけで24,000円取られたことを思うと、別段高いという印象ないです。さらに、こうした業者さんは24時間常にスタンバイしていることが多く、その「待っている時間の人件費等」も料金に込められているので、ある程度割高になるのは当然。
というわけで「すぐに来てくれる有名業者だと5万円前後」という情報を持って、ホームセンターに行ってみることにしました。
ホームセンターで相場を調べる
シャワーヘッドのスイッチで止めているとはいえ、ずっと水圧が掛かった状態が良いわけも無いのでなるべく早めに交換したい……ということで、近くにあるホームセンター「コーナン」へ行ってみました。リフォーム関連の売り場近くに、水道系のパーツ売り場があったのでざっと見てみたのですが……
どれが使えるのか今ひとつよく分かりません。ただ、だいたいどれも15,000円~40,000円ぐらいの価格帯。工賃を見ると、水栓交換だと8,800円となっています(実際にはいろんなケースがあるので、標準的な環境での価格です。詳しくは業者さんに聞いてください)。とりあえずリフォームカウンターで店員さんを呼んで相談しました。結果……
ということのようでした。自分で選ぶのか。で、今使っている水栓の写真を見せたところ「今の水栓の取り付けピッチを調べてきてもらって、各製品に書いてあるピッチの範囲に収まれば交換可能」ということでした。上記の写真にある取り付けピッチという数字、確かに幅があります。というわけでいったん出直し。
ただ、だいたい相場は工賃込みで25,000円前後。ただし工事日は不定(すぐでない可能性が高い)ということが分かりました。他の店を回ってみてもいいのですが、恐らくそう大きく値段が違うとは思えないので、このままコーナンで購入する路線にしようとおもいます。幸いシャワー自体は「出っぱなし、シャワーヘッドのスイッチでON/OFF」でしばらく運用は可能ですし……。
取り付けピッチを調べて出直す
取り付けピッチとは、このタイプの水栓にあるお湯と水の管が壁から出ているところの間隔を指すようです。具体的はここですね(下図)。
現在使っている水栓の取り付けピッチを測ってみたところ、20センチでした。なので、ここの数値が20センチに収まるものを購入すればよいということですね。改めてコーナンに戻り、製品を決定しました。SANEIやLIXILなども考えたのですが、現在のTOTOに何ら不満がないことから(むしろ20年もったという実績もあるので)TOTO製のものを選択。上記の写真にある「TBY01402」という製品にしました。
支払と工事業者手配
製品の札を持ってサービスカウンターに行くと、いきなり箱が出てきて渡されます。ずっしり重い。これ持って帰るのか(笑)。料金は以下の通りでした。
- 商品代金(TOTO サーモシャワー混合栓 TBY01402J)…… 19,580円
- 工事費用 …… 8,800円
- 古い水栓の廃棄処分費用 …… 1,045円
合計、29,425円(税込)です。iPadか何かタブレットでの処理に店員のおばさんが手こずるというトラブルがありましたが、なんとか支払完了。業者さんへの連絡もしてもらったので、工事日程の調整連絡を待ちます。廃棄費用1,045円は迷いました。金属ゴミでギリギリ出せなくはないサイズですが、ちょっとオーバーしていたりすると回収してもらえなかったりで結局手間がかかるので、1,000円ならいいか、ということで処分もお願いすることにしました。
夕方、工事業者さんからスマホに電話が。どうやら、最速で6日後の月曜日夜になるとのこと……。すぐだと嬉しかったのですが、まぁ仕方ありません(そこが24時間待機の業者さんとの値段の違い)。6日間は流量固定の手元スイッチシャワーで我慢するとしましょう。
交換工事
6日後、予定よりも2時間ほど早く来られそうだとの連絡が業者さんから入ったのでそのまま来てもらうようお願いしました。あらかじめ浴室はざっと洗ってから、水気をバスタオルで拭いて乾燥させてあります。工事自体は30分ほどですぐ終わりました。
こちらになります。使い勝手はそんなに変わりません。左側の湯温調節ダイヤルの向きが従来とは逆になりましたが、すぐ慣れるでしょう。シャワーホースとヘッドは今までのものがあるので別に要らなかったのですが、基本的にシャワー込みの商品だったようなので、古い手元スイッチ付きのシャワーヘッドとホースはいざという時のスペアとして保持して、新しいモノに交換してもらいました。
まとめ
というわけで、20年目にして故障した浴室水栓の交換、3年ほどの「ポタポタ水漏れ」状況を経て止まらなくなるという症状でしたが、総額3万円以下でほぼ同等品に交換することが出来ました。