6ヶ月アフターサービス点検が各戸で進んでいる中、エントランスの掲示板に「理事会を行います」という張り紙。そこには、手書きで「販売会社も参加します。理事以外の方も参加していいですよ」というような言葉が添えてありました。出張中の週末帰宅、貴重な時間をそれに使うのはどうかと思いましたが、ほかの部屋や全体の状況を知りたかったので、参加することにしました。
まとまらない議論
出張先に戻るための始発の新幹線に間に合わなくなるので、手短に書きますね。
総会でもそんな感じはしていたのですが、やはり、理事会でもまとまらない議論を無駄に時間を費やして繰り返しているようでした。まず理事の一人(理事長ではない)が粘着質な質疑を繰り返し、議論を収束させずに自分の意見をだらだらと述べている。これが一番の問題。そう、以前の総会でエレベータなどのメンテナンス費用が..というようなことを言っていた人。
たとえば今回、機械式駐車場の故障がここ半年で4回発生したことについて話題があがりました。事象についてまとめると、下記のようになります。
- 故障が半年に4回も発生し、故障したブロックは車の出し入れができなかった。
- 故障に対するサポートは、1時間で対応となっているが、実際、きっちり1時間近く時間がかかっている。
- 1度など、メーカーの窓口に電話がつながらなかった。
さて、この中で最大の問題はなんでしょうか?
まず、故障の頻度については、これはどこまでが妥当なのかはなんともいえません。確かに半年に4回は多いと思いますが、これについて多い少ないの議論はここではできないはず(ま、やってましたけど...)。次にサポート時間。1時間で対応というのは契約に入っている上、24時間サポートというのですから、ま、これは契約どおりに妥当な処置を行っているといえるでしょう。
問題は最後の1件でしょう。連絡がつかない。これは明らかに契約に反しているというものです。連絡がつかない、サポートが遅れて修理できない場合、それによる被害はどうなるのでしょうか?電車や飛行機に遅れ、チケットが無駄になってしまったときの弁償までやってくれるのでしょか?非難し、議論すべきはその点でしょう。なのに、その理事の指摘は
「対応時間を15分~30分にできないのか?」
ちがうだろそれは。神奈川全域にサポート網を張り巡らせられるほど、機械式駐車場ってのは各戸に普及しているのか?ちょっと現実的に実現できるかどうか、メーカーが負担するコストなんかも考慮して発言しろよ...。
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管理会社の議事進行
理事会、総会ともに、取り仕切るのは管理会社の担当者になるようです。しかし、これがまたあいまいな進行をするため、上記のような粘着おじさんの思うがままになってしまっているのが実情。
ひとしきりの議論が終わって、採決を取りたいというときに、その議長の言い方は「そういったことについて...」。これこれ。最終結論を出すときに「そういった」といような、何を指しているのかがボケてしまうような言葉を使わない。そんなだから、ああいった理事の感情論や論理的でない思考に振り回されるんだろう?
この件については、思わず最後に発言してしまいました。まず、使っている言葉の定義が食い違っていることによって、無駄な議論が繰り返されている点。プロである管理会社側で、素人集団の理事の意見について、あいまいな点を取り除くような質問をキッチリ繰り返し、きちんと書面にして残してもらいたいということ。そして、ついでに、販売会社、ゼネコン側は、素人にもわかる表現をするように、と。細かい専門用語の解釈で議論がブレるのはばかげています。確実に相手に伝えることを重視して意見すべきかと。
なんで最若年と思われる私がこんなことを指摘しないといけないのでしょうかねぇ。結局、午前10時からスタートして、われわれ部外者が参加できる打ち合わせは、午後2時に終了しました。
時間が無いのでざっくりとしかかけませんでしたが、少なくとも、この人たちに任せておいても、時間がかかるばかりだな、というのが正直な感想。いや、違うか、ある一人の理事の存在が、全体の進行を遅らせているというのが実情。来年は理事やるかなぁ、と、本気で考え始めています。
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