マンション自室にHEMSと呼ばれる、エネルギー管理システムの測定システムを導入しました。横浜市の補助金で、18万円ほどする機器一式(取り付け含む)が5,650円で済む、というものだったので。
HEMSって何?
Home Energy Management Systemの略で、読みは「ヘムス」か「ヘムズ」のようですね。家庭内などの消費電力を測定、グラフや表で可視化したり、家庭内の家電製品の制御までも視野に入れた管理システムの総称です。今回導入したのはその中でも「可視化」の部分だけ。これによって、状況の把握と電力消費削減意識を高める、といった目的があるようです。
契約者が見られるモニター画面はこんな感じになります。
何をしたの?
以下の工事を行ってもらいました。
- エネルギー計測ユニット(測定装置)の取り付け
- ITアクセスポイント(計測結果報告用装置)の設置
- 計測結果確認Webアプリの設定(フェミニティ倶楽部のアカウント設定等)
費用
装置は東芝ライテックのもので、元々の装置代+取り付け費用は181,230円らしいのですが、どこでどうなったか55,650円で提供する、という案内が管理会社から来ていました。さらに、その価格に対して横浜市の5万円の補助が出るということで、今回導入に踏み切った訳です。
ちなみに、横浜市の5万円補助には条件があります。
- YSCP(横浜スマートシティプロジェクト)という実験プロジェクトに参加する。
- 採取した電力利用情報をプロジェクトに提供する(ネット経由で自動提出)。
- 何度か実施されるアンケートに回答する(1階あたり謝礼3,000円、年1~4回実施)。
これらの条件を満たすと、さらに1万円前後の謝礼が出るらしく、おそらく実質ゼロ円になるかもしれないとのこと。
懸念点
測定装置は配電盤の傍に取り付けられます。データは別の報告装置にBluetoothで送信され、報告装置は自宅のインターネット回線を経由して情報をサーバーに送ります。
このBluetooth通信部分に以下の懸念がありました。
結論から言うと、大丈夫そうでした(無線LANについてはまだまだ試してみないとわかりませんが)。少なくとも、洗面所にある配電盤から廊下を通り、玄関脇にある洋室の端(隣家との境界付近)にある無線LANルーターの傍まで電波は届きました。
取り付けの概要
取り付けは、以下の手順で行われました。
- 配電盤そばへのエネルギー計測ユニット取り付け位置を決める。
- 配電盤の回路から10回路を監視対象として選択する(屋内の配電回路ごとに配電盤内にスイッチがあり、そのスイッチ単位に監視可能となります。今回の補助金は10回路までが補助対象)。
- いったん停電。
- エネルギー計測ユニット取り付け後、ユニットから監視用プローブを上記2で指定した回路に取り付ける。取り付け後、停電復旧。
- ITアクセスポイントを自宅のルーターに接続し、初期設定を行う(作業業者さんが持ってきたPCでやります)。
- 東芝のHEMSサービス「フェミニティ倶楽部」の会員登録を行う。
- LAN上に見えるITアクセスポイントのWebアプリに接続し、Webアプリ上で監視対象10回路の名称を設定する(冷蔵庫+電子レンジ、リビングエアコン、洋室(1)/(2)、など)。
- 動作確認(監視対象の部屋でエアコンのスイッチを入れてみて、画面上に利用ワット数が表示される、など)。
工事の様子
こんな感じです。まずは配電盤の隣(今回の場合だと右隣)にエネルギー計測ユニットを取り付ける準備。
取り付けるユニットはこんな感じのモノです。サイズは、縦が配電盤とほぼ同じ。横は20センチほどでしょうか。
その間にITアクセスポイントの設定。
ITアクセスポイントはこんな感じ
ほぼ取り付け完了。あとはカバーを掛けて終わり。
カバーをつけるとこんな。
さて、これで電気代を「下げようとする気持ち」が高まりますかねぇ……それとも、「どうなるかな~??」とスイッチ入れたり切ったりでかえって電気代かかったりしますかねぇ??